恒心文庫:モリの箱舟

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本文

おっぱいが張って痛いと洋が泣き喚くので当職は母乳マッサージを施してあげる事にした
父の乳をぎゅっと掴むととんでもない勢いで母乳が吹き出てきた
それは尋常な量では無かった
あっという間に部屋は母乳で一杯になり、ついには窓ガラスにヒビが入る
家から母乳が溢れ出す、街はパニックに陥った
洋の母乳は止まる事なく吹き出し続ける
警察消防自衛隊は為す術もなく、東京が、世界が母乳の海の沈んでしまった

そんなときだった、一つの巨大な箱舟が現れたのだ
箱舟の持ち主の痩せたロマンスグレーの男は漂流していた当職を船に拾うと優しい笑顔で微笑んだ
乳を出し続けながら溺れている洋も助けてやってほしいと頼んだが男は静かに首を横に振る
確かにこの大洪水の発端である洋など乗せてしまったら父から出る乳によって船は沈んでしまう
ならば一体どうすればいいのだ
当職は絶望した
洋も弟の様に死んでしまうのか

船には様々な動物が番いで乗っていた
サギ オウム アホウドリ
男は語り始めた、神からのお告げでこの大災害が起こるのを知った事、
それに備え金にモノを言わせ最新技術を駆使して箱舟を作った事、
全ての生き物はこの水害で滅びてしまうであろう為、種を絶やす事を防ぐためにあらゆる生物の雄雌を船に乗せた事
東京湾クルージングに行き慣れている彼にとってはこんな大きな船の操縦も朝飯前らしかった

男は再度優しく当職に微笑むと当職に洋と交尾する事を命じた
当職は最初父親とセックスなどできないと拒否したが、首に注射を打たれた瞬間意識を失ってしまい気がつくと当職は母乳の中で洋と交わっていた
何度も何度も父の穴に精液を流し込む
何度も何度も何度も何度も何度も父を犯し続ける
そのうち洋は懐妊し元気な子共をたくさん産んだ
そして、その子共達が大量に母乳を消費するので世界の母乳はどんどん減って行った
やがて大地に草木が生えこの星は無事平穏を取り戻した
箱舟に乗っていた動物達もゆっくりと繁殖し世界はあるべき姿に戻ったのだ
洋の子供も皆逞しく成長し互いが互いを懐妊させ合い人類絶滅の危機はついに去った
こうして人類の絶滅を防いだアダムとイブだったが、その背景には一人の黒いモミアゲをした救世主の活躍があった事を忘れてはならないのであった

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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