恒心文庫:ボンド

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本文

包皮を目一杯引き寄せ亀頭の先っぽを露にし、やや薄黄緑がかったオレンジ色をしたアンモニアの螺旋を描く。
いささか面倒に思うかもしれないが、これを怠るとぺニスが不潔になるし、却って後から垂れてきて面倒なのである。
やっと小便をし終え事務所に戻ろうとした時だ。
目を疑った。
便器の中に人間が入っていたのである。
何やら手をのばし、いたずらでもしようとしていたようであるが間一髪のところで気がついたのでよかった。
今まで考えたこともなかったが、このよくある小便器は壁と接していて少し厚みがある。
何らかの細工をすれば中に入ることも不可能ではないだろう。
そして興味本意から小便器を覗いてみると同時に言葉を失った。
小便器のちょうど小便をする時に死角になる位置に顔が隠れているのである。
暗くてよく見えなかったが不気味な笑みを浮かべているのがわかる。
その位置なら水や小便がかかることもあるだろう。
どうやら変態のようだ。
流石に恐ろしくなったので急いで立ち去った。(手を洗うのを忘れた)

事務所に戻り仕事を終えた。
事務所の男たちから「今からいっぱいやらないか?」という趣旨の誘いがあったのだが、どうもそんな気分にはなれなかったので断った。
もやもやとした気分を紛らすために今日は久しぶりに行き付けだった風俗店に行きあの女としようと思う。

おかしなことに気がついた。
儂の息子の先端からやや薄黄緑がかったオレンジ色をした膿のやうなものが出ている。
これはどうやら接着剤のようだ。(まさかあの時に?)
「こっ…これ以上…儂の…むっ息子をいじめんでくれ…!」
「またまたぁ~そんな事言っちゃってぇ~(スコスコスコスコ
即座に我慢しようとしたのも束の間、儂の息子に凄まじい刺激が降りかかった。
「もぉダメェ!!我慢できないモミ!!出ない!出ないよ!!(ビュル…ドドドドクドクドク!!!!!!!
齢六十八にもなる男の孫が息子の中で産声をあげた。

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