恒心文庫:11人体制

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八雲法律事務所は千代田区にある法律事務所である。この事務所では"異常な行為"により死人が出たという、そんな場所である。

その異常さを示す良い例を示す。この事務所はは巷ではアクメ法律事務所という名で呼ばれているのだそうだ。八雲法律事務所は過去2度引っ越しをしている訳だが、その原因は所属弁護士達の"喘ぎ声が聞こえて五月蝿い"、"事務所の前を通るとイカ臭い"といった苦情が原因で転居しているのだ。

そんな彼らは小林除く10人で相談依頼裁判そっちのけで日課のプレイに興じていた。業務がまともに回っていないのはいつものことである。しかし今日のプレイは特別であった。
山岡を除く9人が足を内側に向け仰向けになり、竿をビンビンにして山岡を待ち構えていた。小林は特例として"宮廷画家"として記録に残すため参加しないことが許された。
呼び声が掛かるや否や山岡は9人のいる部屋へ飛び込み、一人づつイくまで犯していく。



9人目がイく直前、山岡は急に意識を失った。顔面蒼白である。異常事態だ。
この事務所には心室除細動器はない。
119番?繋がらない。また電波障害か。
隣のテナント?余りにもイカ臭いよと言われ拒絶されてしまった。
彼らは「チンポ蘇生法」を思い出す。こうなったら滅多刺しにして蘇生させるしか道はない。
また戦闘体制に入ることができた順に槍を突き立てていく。
目を覚ませと全員が呼びかけるが応答はない。所長を救いたい一心で汗を吹き出しながらピストンをする。

30分後、サイレンを鳴らしながら救急車が到着した。"宮廷画家"だけ別の携帯会社であったので幸い通報できたのである。しかし近くで広範囲の交通規制が敷かれており渋滞が発生、緊急走行する救急車とて素早く到着するのは困難であった。
救急隊員に担架に乗せられ運ばれていく。9人の顔は暗いままだ。

大渋滞と交通規制に阻まれ近くの病院に着くまで15分。山岡裕明は到着した病院で死亡が確認された。享年40であった。
"ものすっごい時間を持て余して、物凄い気味の悪い人"からすれば喜ばしい死であろう。

代表山岡裕明を失った今、今後の八雲法律事務所のあり方が問われている。
なお八雲法律事務所唯一の女性弁護士は、八雲法律事務所4周年の記念ということで一人休みを与えられていた。彼女が代表の死を知るのは休み明け最初の出勤日であったのは言うまでもない。

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