恒心文庫:開示の時代
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本文
古い時代
世界はまだ分かたれず、霧に覆われ
運営と名無しと、クソコテばかりがあった
だが、いつかはじめての炎がおこり
炎と共に差異がもたらされた
怒りと悲しみと、生と死と、そして有能と無能と
そして、無能より生まれた幾匹かが
炎に惹かれ、パカのビジネスを見出した
最初の覚者、たかひろ
ひろあきの乳首と、その胸毛たち
エロのしょーへーと、事務職員たち
そして、もみあげの会計士
それらは着手金を得、わるいものに戦いを挑んだ
ひろあきの乳首が、IPを無差別に開示し
しょーへーのPDFは斜めになり
新たな生命が会計士の子宮から解き放たれた
そして、甘い芋の裏切りにより、遂に悪いものは敗れた
開示の時代のはじまりだ
だが、やがて火は消え、暗闇だけが残る
今や、火はまさに消えかけ
高會堂ビルには届かず、夜ばかりが続き
たかひろの尻に、呪われたダークリング(隠語)が現れはじめていた……
タイトルについて
この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。
リンク
- 初出 - デリュケー 開示の時代(魚拓)
恒心文庫