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恒心文庫:貴洋のうんち

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

 昔々あるところに、唐澤貴洋といういじわるな貴族がいました。
貴洋は町に出るといつも便所にもいかずぶりぶりとうんちを垂れ流していました。
そして「高貴な当職のうんちを与えられて庶民も幸せだろう」とけらけら笑っていました。
町の人たちは怒りましたが、貴洋は貴族なのでどうすることもできませんでした。
町のいたるところにはいつも貴洋のうんこがぽつぽつと落ちていました。

 ある日、物好きな人が貴洋のうんちを拾い、こねあげておもちゃを作りました。
うんちでおもちゃを作るという狂った発想に人々はとまどいましたが、そのおもちゃが意外にもよくできているに気がつくと、すぐに夢中になりました。
貴洋は良い食事をしているからか、そのうんちも上質で、こねあげればどんな形にもなるのでした。

 うんちのおもちゃはとても流行し、町民は貴洋のうんちで楽しむようになりました。
自分のうんちが粗末に扱われていることに気づいた貴洋は、町に出てうんちをしなくなりました。
町中にあったうんちもついになくなり、数が足りなくなると、貴洋のうんちは貴重品として扱われるようになりました。
「これは何月何日に唐澤貴洋がひりだしたものである」とうんち一つ一つが選別され価値がつけられ、自分のうんちを貴洋のものだといって騙す人も出てきました。
貴洋にたいして、「おねがいしますどうかうんちしてくださいこのままではおかしくなってしまいます」と頼み込む人や、「おい、貴洋。さっさとうんちしやがれ。でないところすぞ」と脅しを行う人まで出てきました。


 困った貴洋は彼らを取り締まってくれるよう役人に泣きつきましたが、
役人もあまりにバカバカしいことと思い真面目にやろうとはしませんでした。

 貴洋のうんちを求める声は日に日に大きくなってきました。
怒った貴洋は自ら町民に文句をいいにいくことにしました。
久しぶりに町に現れた貴洋を人々は驚きの目で迎えました。

「これ以上当職を馬鹿にすること許されざるぞ。
いくら当職が貴族できらびやかな生活を送っているとはいえ嫉妬しこのようなことを行うことは庶民の道徳から外れた行いであり・・・」

話している最中に、貴洋はとつぜんうんちがしたくなってしまいました。
うんちを我慢することになれていない貴洋は苦しみましが、こいつらにこれ以上うんちをあげてやるわけにはいかないと必死に耐えようとがんばりました。

「数々の蛮行については現在対応中である。
我が権威を傷つけしものには全員罪の重さを理解させあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」

貴洋はがまんできなくなりとうとうにうんちを噴き出してしまいました。
がまんしていたたうんちはとんでもない量でいつまでも流れつづけ、町はうんちの海に飲み込まれてしまいました。
町民たちはうんちをかき集め、たくさんの唐澤貴洋を作りました。
うんちの唐澤貴洋たちはひとりでに動き出しあちこちに広まり、本物の唐澤貴洋がどこにいるかは誰にもわからなくなったそうです。

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