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恒心文庫:世界の終わりと始まり

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

少子化が何だ

だったら洋が産めば良いじゃないか

洋を縛り付け洋の種で孕ませる

洋が洋を産むとその洋が洋と交尾してまた新たな洋が産まれる

洋×洋×洋×洋×洋×洋×洋×洋×洋×洋×洋×洋×・・・・・

世界はたちまち洋で一杯になってしまった

今この瞬間も洋は地球から溢れ出し止まることを知らず宇宙を侵食している

宇宙も天文学的数値の複雑な計算式で広がり続けているが
洋の倍増がそれを覆すのももしかしたら時間の問題かもしれない

長い時をかけついにその時はやって来た
我々が"世界"と呼ぶ空間がついに洋で一杯になってしまった
そして飽和を超え許容範囲を打破すべく限界突破の洋が生まれた瞬間
"世界"は白い光に包まれた

ビックバンである

"世界"は一度リセットされたのだった

・・・


何もない広い大地にて一人での洋が横たわる

洋はこれから自分が何をすべきか自然と理解していた

うんうん力むと陰部からニュルリと洋を生むとお乳を与え大事に育て始めた

その洋が新たな洋を産む しばらくそんな日々がゆっくりと流れる

やがて大地に草木が芽生え始めた頃洋では無い赤子が洋から誕生した

成長したその赤子は陰茎からサラサラとしたピンク色の種を蒔く

山に

川に

海に

そこから様々な生物が産まれる

その中に人類の姿も在った

やがて世界は長い長い月日を経て

人類は発展し

経済は巡り

世の中は動き

やがて少子化に苦しむ日がやってくる


・・・

歴史は繰り返される

神が産んだ洋を憎むのか洋を産んだ神を憎むのか

それとも愚かな人類を憎むのか

それは貴方にお任せするとしよう

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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