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恒心文庫:端午の節句ー北陸某県の家庭の場合

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

端午の節句は、子供の健やかな成長を祝うことで知られている。
柏餅を食べるが、これは柏が新しい葉を出すまで古い葉が枯れないということで、子孫が途切れない、即ち子孫繁栄を意味するものである。子供の健やかな成長こそが子孫繁栄の第一歩だから、当然のしきたりだろう。

さて、北陸某県の家庭では、東京から帰省してきた弟と地元病院勤務の兄が、「餅」に柏の葉を巻いていた。
最初は餅のように見えるそれも、葉を巻き、更に葉の上からの手の刺激で巨大な幹となる。
そうしたら、まず兄の子孫繁栄を願い、兄が弟の柏餅を口に含む。。
消化器内科で内視鏡を使い慣れているせいか、体のあらゆるところに絶えず刺激を与える細かい手の動きによって、弟は喘ぎ声を上げる。
そうしたら、餅は液化し、勢いよく兄の口に入った。

次は弟が兄の柏餅を食べる。
弟は男の同僚とのセックスが忙しく、なかなか結婚できない。男も女も食べまくり、女と結婚した兄との違いに悩みつつ、兄の餅を体に入れることで結婚に至れれば、と思いながら、必死に食べた。
同僚にやっているように兄の乳首を集中的に刺激することで兄は喘ぎ声を発し、まもなく、兄の餅も液体として弟の口に入った。

その後、幼いときのように、彼らは無邪気にお医者さんごっこに興じ、何度となく餅を上下の口で食べあった。
健やかに成長し、それぞれ医者と弁護士になったが、彼ら兄弟は、今日一日だけは子供でいさせてくれと願うかのようだった。

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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