恒心文庫:壁尻
本文
「・・・」
(弁護士様である当職がなぜこんなハメに…)
唐澤貴洋はハマっていた。ハマっていると言ってもスポーツや読書などの新しい趣味ができた、ということではない。物理的にハマっているのだ。
それは日が少し傾いてきた午後の事だ。
唐澤貴洋はロリドルDVD鑑賞のため家路を急いでいた。そんなときにちょうど近道を見つけた。壁に一般男性でも通れそうな具合の穴が空いていたのだ。
(これはしめたナリ!やっぱり日々の行いがいいと神様は御褒美をくれるナリね。)
しかし、両腕と上半身を通したところで体は止まってしまった。一般男性が通れても無能クソデブは通れなかったのだ。
(携帯はポケット、助けは呼べないナリ…仕方ない、一般通行人に助けてもらうナリ。)
そこにちょうど20代前半と見られる一般男性が通りかかる。不幸中の幸い、なんとも運のいいデブだ。
「そこのキミ!当職を助けるナリ!壁にハマって動けないなり!」
「・・・、尊師やんけ!撮ったろwww」
青年は手にしていたスマホを醜態を現在系で晒している弁護士に向ける。不幸中の幸い中の不幸、今までの悪行による自業自得だ。
「ちょっ、撮るなナリ!下地民のくせに!さっさと助けるナリ!」
「尊師が壁にハマってるナウ、東京都xxxxxxxxxでハマってるぞ、見つけ次第殺せ、っと。」
青年は実質無職に聞こえるように書き込みの内容を喋る。唐澤貴洋は青ざめた。
「おっ、マジじゃんwww」「見事にハマってんな~このデブ」「何やってんだよお前ら、俺も仲間に入れてくれよ~」
4、5人程わるいものたちが集まった。皆罠にかかった動物を見るような目でネットに強い弁護士を見つめる。
「当職は見せ物じゃないナリ!さっさと助けるナリよ!」
「・・・」
そう叫んだ瞬間、全員が黙り込む。
そしてわるいもののうち2人が壁の裏、つまり自称弁護士の足が出ている方に向かう。
残ったわるいものたちが周辺を確認してからいきなりズボンを脱ぎだした。
「いくら無能でもどっちの立場が上かぐらいわかるよなぁ?」「人に頼む時はどうしたらいいのかお父ちゃんから習わなかったかぁ~?」
「な、何をするナリか!その汚いものをしまうナリよ!」
「ピーピーうるっせぇんだよこのパカデブがぁ!」
1人が弁護士の口に鉄のように硬くなった肉棒を突っ込む。唐澤貴洋はその突然の侵入に身を震わせる。
「こんな淫乱な口マンコしといてよくもまぁそんなことが言えるな!オラァ!」
「オラ、こっちは手でしごけよ!」
「モゴモゴ…」
噛みちぎろうと思ったが、それは自分のモノよりも硬く、大きかった。いつも甘く柔らかいものを口にしていた畜産デブの顎の力では噛みちぎることは不可能だ。それどころか歯がカリをシゴく役割を果たし、肉棒をますます巨大にしてしまう。
「オラ!全部飲め!」
喉の奥に肉棒を突き詰め、子種を放出する。精子は喉に絡みつきなかなか胃に落ちず、唐澤貴洋はむせる。
「ゴホッ!ゴヘェ!…よくもこんな事を!後で刑務所送りにしてやるナリ!覚悟しろ変態!」
「・・・」
またもや全員が黙り込む。それを合図に裏に回っていた者のうち1人が肉槍を弁護士の菊門に突き立てた!
「!!!」
唐突な肛門への異物進攻にたじろぐ。壁の裏側では激戦が繰り広げられていた。
親のスネかじりは入口を締めてそれを防ごうとしたが、肉槍の先端から滲み出ていたカウパーの円滑効果により侵入を許してしまう。腸の中をねじり捻りだそうとするも逆効果、男の興奮を掻き立て肉棒は大きくなる一方だ。遂に奥まで到達され、平伏すしかなす術はない。
「こりゃぁ名器だぜ。女でもオナホでもここまでのものは体験したことがねぇ!」
そのまま男の前後ピストン運動は続く。
「や、やめる、ナリいいいいい!」
弁護士は舌を突き出し快楽の表情を浮かべている。カエルの子はカエル、というわけだ。
「ねぇ、僕も入れていい?」
上半身の方で待っていた男が先程まで口淫を楽しんでいた青年に訊ねる。
「いいぞ。 おい弟殺し、こいつもビンビンなんだ。咥えて差し上げろ」
「!!」
前前後後前後前後の激しい動きにガイジの頭はついていけず、快楽に脳細胞は蹂躙された。
「オボッ、ジュポ、ジュポ」
前に出された精液と唾液が滑剤となり、口淫を手助けする。
注意を口に逸らしたせいで肛門がお留守になり、締めが甘くなる。そのせいでピストンはより速さを増した。
「もう限界だ!出すぞォ!」
裏の男が叫ぶ。
「! やめるナリ!なかはだめなりいい!」
咥えさせられながら叫びつつジタバタするも、無駄な抵抗だ。
「孕めぇええええ!!」
ドクドクと脈打ちながら肉棒が腸奥で精出する。それと同時に口膣を楽しんでいた青年も射精する。精子が取れないように歯や舌の裏に練り込みながら。
「らぁぁぁぁぁ…」
肉棒が体から離れるとコーラン燃やしは世にも珍しい白糞脱糞を行った。下痢状のそれはミルクシチューを思い起こさせる。
「おっ、やってんな~」「ぼくもしゅる~」
気づくとまた人数が増えており、十数人はいるだろうか。これからこの男達の精を全て受けなければならない。
唐澤貴洋はロリドルDVDのことなどとうに忘れ、目の前に広がる精に溺れるしかなかった。
334分後、匿名の通報を受けて駆けつけた国営セコムが見たのは壁にハマった男性の姿だった。中国の子供はよく何かにハマってしまうが、この男性はどうみても三十代後半で、しかも白濁液にまみれつつ口と菊ノ門を金魚のようにパクパクさせていた。
「これはやべーよ」
警察は消防署に通報、その後駆けつけた消防車の放水により白濁液を除去。そのあと掘削機で壁を破壊しドルオタパッカサンマンエンは無事逮捕された。