ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～(電子書籍)

ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～とは、三田国際学園の学園長大橋清貫がAmazon Kindleで出版したとされている電子書籍である。全文はこちら。

概要

Amazon.comによると、著者は大橋清貫、9月10日出版、紙の本の長さは35ページに相当し、価格は270円。書籍を無料で読むことのできるサービス「Kindle Unlimited」の対象になっている。

内容は上記の全文へのリンクから確認できるが一貫して新潮45の事件などを引き合いに出してLGBTを批判する内容である。

恒心教徒への発覚

2019年10月3日、すでに2度スパム扱いで削除されていたWikipediaの大橋清貫の記事が再作成される。

これは2日後に発見され教徒たちの呆れるところとなるのだったが、以前の記事にはなかった『ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～』という本を出版しているという記載に注目が集まった。

そして無料サンプルに含まれていた一部分の文章、さらには全文が掲示板に開示される。男性は働き女性は家にいるものだという決め付けなどが前時代的な価値観だと批判され、教徒が行っていたサジェスト汚染など吹き飛ばすようなとんでもない爆弾を自ら投下してしまったのかと驚きの声が上がった。

一方Kindle路線を知る教徒たちの中にはこの時点で偽物ではないかと疑う意見が存在した。

外部への拡散

教徒に取り沙汰されるのに引き続いて、ハセカラ騒動とは無縁の人物からもこの書の問題点が指摘されるようになる。

グローバル教育を推し進める三田国際学園の教育者として知られる大橋清貫が実はマイノリティへの差別的思想を持っていたとして事態は拡散。

激昂した人物がTogetterにまとめを作成するなど燃え広がっていく。

またLGBTとは別に、発達障害者を「子育ての失敗」扱いしたり、うつ病の患者を「怠け」扱いしたりしている点も非難された。

ここで、先のTogetterまとめを作成した人物がなりすまし出版だという意見を受け三田国際学園に問い合わせたところ本について承知していないという回答を得る。そしてこのまとめは削除された。これは恒心教徒にも影響を与えてやっぱりなりすましではないかという説が掲示板上で強くなる要因となっている。

この一件の後には三田国際学園の公式ホームページでも大橋清貫が出版したかについて遠回しに否定するような声明が掲載された。

なりすましか否か

この本が大橋清貫になりすました何者かが出版したのか、大橋清貫本人が出版したが事態の大きさから糊塗しようとしているのかは2019年10月7日現在、確定していない。

2017年の7月頃から恒心教ではKindle路線が興り、匿名を維持しながらAmazon Kindleでなりすまし本を出版する手口が確立しており、この本もそれを利用して出版された一冊であると考えることができる。
また、内容がLGBTのみならず鬱病・発達障害をも非難するものであり、炎上が容易に予想されることや、大橋の過去の著作はすべて教育関係のものであることからも、なりすましが疑われる。
他、35ページと一般書としては非常に短いこと、出版社を経由しないAmazon Directから出版されていること、文中の「シンポジウム参加→安倍晋三との会食」について裏が取れないこと、カバーのデザインが他の大橋の著書とはかなり趣が異なることもなりすまし説の根拠とされる。

一方、Kindle路線で出版された書籍の内容は掲示板のレスや当Wikiの記事のコピペがほとんどであり、新規に執筆された文章というのはほとんどなかった。その点この本はコピー元がまったく見つかっていない。
改行を乱用する・話が二転三転するといった分量を稼ぐようなそぶりは全く見られず、しっかりとした内容を35ページに渡って書き上げられており、即削除のリスクが高いにも関わらず嫌がらせ目的で１から執筆するのは考えにくい。
また、経歴や時系列に明らかな誤りは無く、「女子学生が泣きながら駆け込んできた」「安倍晋三との会食」などエピソードが非常に具体的であるほか、大橋をメインの攻撃対象としていたのは過去の高橋嘉之くらいであり、教徒やその周囲が犯人であるとは考えにくい。
「あり得ない人物があり得ないことをしてきた」のがハセカラ騒動である、という主張と共に本人説も唱えられている。

なりすまし説と本人説の他に、大橋清貫の依頼を受けたSEO業者が都合の悪い検索結果を消すために出した本がかえって炎上しているという説も提示されている。

関連項目

• 大橋清貫
• 大橋清貫/サジェスト汚染 - 大橋清貫が当WikiへDMCAを用いた攻撃を仕掛けたために起こった恒心教徒の報復
• Amazon Kindle

外部リンク

• Kindleストアの本書の販売ページ