「恒心文庫:亘心綜合音楽事務所、着ぐるみプレイを敢行し死亡」の版間の差分
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2021年5月10日 (月) 21:33時点における最新版
本文
亘心綜合音楽事務所様は、大いに憤怒していた。
「眉毛が濃い」「ネクタイ曲がってる」「スーツのボタンを下まで止めるな」「ガイジかな、あれ」――
心ない方々による批判が、冬コミ後に噴出したからだ。
「これ以上どうやって隠せばよいのか」と事務所様。
外見にコンプレックスを持つ事務所様は、反論のしようもなく、ただデスクに座り自身の怒りを鎮めようとしていた。
「いい方法がありますよ」と、そこに現れたのは一般人。「なんだ?」
「着ぐるみです。例えて言えば警視庁の某ケモノのように」
そう言って彼はブヨブヨの包皮とFRP製のからさんの似顔絵の面を鞄から取り出した。
「これを着れば完璧に姿を隠せますよ」
バッジや弁当などの恒作をしてきた一般人にとっては着ぐるみ製作などお手の物だ。
「では、着せてくれ」と全裸の事務所様。部下の言う事を真剣に受け止めるとはさすが事務所様だ。
「●はい。」と一般人。一般人が全身の包皮を持ち、そこの背中に事務所が入っていく。
一般人が背中のジッパーを閉めると、事務所は顔以外包皮に覆われた形になる。
「顔もはめますよ」
面は、前面と後面に分かれている。まず前側を事務所の顔にはめ、後側もはめ、金具で留める。
この仕組みがあれば、悪いものたちは簡単には顔面開示は出来ない、と一般人。
「最後に、服を着てください」
事務所に水色のシャツと紫色のスーツ、それに赤色のネクタイが渡される。
それを着て事務所様は鏡を見る。そこには全身唐澤貴洋が立っていた。
「これは……」事務所様はあまりの出来栄えに感動する。まるでMMDの画面から出てきたようだ、と。
「貴方はいまからさんなんです。ガキ臭い声を出さないで」と一般人。その言葉には事務所様への敬意が伺える。
しかし、一般人の様子がおかしい。
「からさん……大好きです……」
どうやら一般人は、からさんとしての事務所へ欲情しているようだった。
しかし事務所は何故だか嫌な気分にはならない。むしろ、何か優越感さえ感じている。
からさんとして彼を慰めてやることができる。これが上級教徒だ。
一般人はからさんのスーツの第一ボタンを外し、シャツをはだけさせ、シリコンの胸を激しく揉む。
そのうち、ズボンとパンツを脱がし、からさんのイチモツ――皮一枚隔てて事務所の物が入っている――と
自分の物をこすり合わせ始めた。二人はハァハァと息を吐く。
そして動きが最高潮に達し、二人は精を放出した。
「疲れましたね。スーパーまでオランジーナ買ってきます。おとなしくしてて下さいね」と一般人。
しかし事件は起きるのだ。
スーパーまでドライブしていた所、事務所の傘下に入れてオラついていた一般人は、アクセルを強く踏み込む。
170km/hまで加速したDのプリウスは、スーパーに突っ込み大破炎上し、運転手の一般人は死亡。
スーパーに買い物に来ていた月永と虐殺初心もついでに死亡した。
一人アジトに残された事務所は、自身の面を外そうとするが、
全身唐澤貴洋となっていた彼の指では面の金具を外すことができず、334時間後にその姿のまま餓死した。
プリウスの大破炎上は事件として報じられたが、事務所の死を知る者はいない。