「少年と罪」の版間の差分
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第4部「ネットの魔力」 ⑤劣勢「驚く研究力 捜査後手」 | 第4部「ネットの魔力」 ⑤劣勢「驚く研究力 捜査後手」 |
2022年7月13日 (水) 19:31時点における版
少年と罪(しょうねんとつみ)とは、中日新聞の少年犯罪をテーマとした連載記事である。2017年11月4日から連載されていた第4部「ネットの魔力」においてカランサムウェアおよび唐澤貴洋へのインタビュー記事が掲載された。
概要
[1] 魚拓 連載「少年と罪」第4部「ネットの魔力」の6回目「私刑」。中傷の投稿削除を求めた結果、ネットで激しく攻撃され、実生活でも多大な被害が出るようになった弁護士を通して、ネットの闇の深さの一端を描きました。
第4部「ネットの魔力」
⑤劣勢「驚く研究力 捜査後手」(2017/11/08)
カランサムウェアが記事中央の画像右側に登場。残念ながら文章中ではカランサムウェアについて取り上げられていない。画像左側は真夏の夜の淫夢の登場人物「野獣先輩」のアイコンがiPhoneに多数作成されるマルウェアのixintpwnである。
⑥私刑「匿名の攻撃 実害次々」(2017/11/09)
事務所の玄関に「死ね」と落書きされた時の画像をパソコンで示しながら、殺害予告の経験を語る唐沢=東京都港区で 目の前に座っているのは、自分を「殺す」と宣言した十九歳の少年だった。 二年前の春、東京都港区の法律事務所。弁護士唐沢貴洋(三九)の前で、関東地方の男子浪人生がうな垂れていた。インターネットの掲示板に、唐沢を「ナイフでメッタ刺しにする」と書き込んだ。警視庁のサイバーパトロールで見つかり、自宅近くの警察署へ出頭。その後、両親と謝罪に来た。 「投稿している時は嫌なことを忘れられた。過激な内容を書くと、周りが反応するから」。動機は、受験の失敗などによるストレスの発散だった。 唐沢は弁護士として、ネット上の名誉毀損や不正アクセス問題に取り組む。巨大掲示板の旧「2ちゃんねる」を巡る弁護活動を契機に、ネット空間で「標的」になった。依頼人の高校生への悪質な書き込みの削除を掲示板で要請したら、自分への中傷が始まったのだ。 「僕は『遊び場を荒らす人物』と見做されたのだろう」。まもなく「殺す」と書き込まれた。この投稿を境に、脅迫や嫌がらせはネットの中から外へも広がり、現実の生活が危険にさらされるようになった。 唐沢の事務所が入居するビルに掲示板の利用者が不法侵入して、その動画を公開。実家の住所を晒されて、近くにある祖父の墓はスプレーで落書きされ、やはり画像が公開された。事務所や裁判所の周辺には不審な若者が潜むようになった。唐沢の盗撮が目的だ。 「一線越えたやろ」「もうちょっと面白い嫌がらせしろよ」。ネット空間が“炎上”するたびに、匿名の攻撃は過激化していった。 殺害予告は手口や日時を記すなど具体化した。なりすましも横行、北海道から沖縄までの学校や役所に唐沢を名乗る爆破予告メールが相次ぎ、警備強化や休校が続いた。事務所の表札に「死ね」と落書きした男子高校生は、駆け付けた唐沢を見ても薄ら笑いを浮かべただけだった。 もちろん、犯罪だ。唐沢によると、これまでに十数人が威力業務妨害や脅迫の容疑で立件された。半数近くは未成年で、殺害予告で書類送検された大分県の男子高校生=当時(16)=は「目立つと思ったから」と供述した。 「僕は彼らの“ネタ”にされているだけ」と唐沢。盗撮を避けるために通勤ルートを頻繁に変え、買い物や外食は控える。気が休まるのは事務所の一室だけ。その事務所も嫌がらせへの防犯対策などで2回の移転を強いられた。 唐沢は、投稿者を簡単に特定できるようにするなど、悪質な書き込みへの法整備が必要と訴える。そして、何より大切なのは学校教育。相手の痛みを感じ取りにくいネット空間の怖さと、すぐに標的が変わる流動性を教えてほしいと願う。 唐沢を揶揄するサイトには、殺害予告をした少年らの顔写真も“仲間”によって晒されている。まるで、騒ぐ理由を求めているだけに見える。唐沢は自分と重ねて、言う。「加害者と被害者は紙一重。誰がいつ僕と同じ目に遭ってもおかしくない」 (敬称略)
外部リンク
- Twitter:@chunichi_shonen - 中日新聞「少年と罪」取材班公式アカウント
関連項目
出典・註釈