「恒心文庫:母幸恵」の版間の差分
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2021年7月14日 (水) 22:17時点における最新版
本文
炎上して4年、私は外の世界に怯えながら暮らしていた。特定される恐怖、信用しきることのできない周囲、いつ拡散されるかもわからない自分の居場所・・・。私が外に出られないようになり、引きこもりがちになるのも時間の問題だった。
心の休まる場所が無かった。
もはや心身ともに限界を迎えていた。このままでは本当に自分が自分ではなくなってしまう。気が付けば自殺の二文字が常に頭をよぎるようになっていた。
母幸恵のパンティーに出会ったのはそんな頃の話だ。
最初はちょっとした出来心だった。母幸恵の下着の入ったタンスを開くとそこは宝の山であった。1つ1つの下着は丁寧にたたまれ、タンスの中に隠されている。私はこれらの財宝を恐る恐る手に取ってじっくりと観察する。
パンティーはピンク色で無地、中年女性が履くにはやや派手な色かもしれない。だが、いつまでも若さを保ち続ける母幸恵にはよく似合う色だ。もちろんブラジャーもだ。ブラのサイズから察するに母幸恵のバストはどのくらいあるのだろうか。思考を巡らせる。CかDか、それともEか。悩ましい。
母幸恵の秘部を直に守ってきたもの、その事実だけで私は興奮を抑えることができなかった。この時点で私の心臓の高鳴り、陰茎からは汁が溢れていた。そしてこれからもっと罪深いことをするのだという緊張感は最高潮に達していた。
下着を厳選し終え、足早に自室に戻り、一心不乱にそれらを顔に押し当てる。
今までに経験したことのない興奮と罪悪感、その他様々な感情が私を襲った。
咄嗟にズボンを降ろし、愚息を扱く。何百本と見てきたアダルトビデオでも得られなかった興奮を愚息にぶつける。
母幸恵の裸体、母幸恵の吐息、母幸恵のよがり声、母幸恵の絶頂、全てをイメージする。イメージの中の母幸恵を全身全霊を込めて陵辱する。
ブラジャーの、母幸恵の乳首が当たっていたであろう箇所を舐め回し、想像の中の母幸恵を悦ばせる。パンティーの、母幸恵の恥部が当たっていたであろう箇所の匂いを嗅ぎ、想像の中の母幸恵を赤面させる。たまらない。
愚息が果てるのにそう時間はかからなかった。
かつて千尋と性交したときでさえ味わえなかった興奮。荒れる吐息、やってしまったという後悔、だが、それでも、なお冷めやらぬ興奮。
結局この日は合計八回母幸恵の下着で自慰をした。
この日以来、自慰をする際は必ず母幸恵の下着を装着するようなった。
通常の生活では決して味わうことのできない緊張、スリル、興奮、背徳感・・・。
万引き犯や痴漢、援助交際がなくならない理由はそれらの快感に病みつきになるからだと聞くが、私にとっては母幸恵の下着がまさにそうであった。
炎上して迷惑をかけたという申し訳無さに加え、現在進行形で迷惑をかけている罪悪感。母幸恵は特に精神にダメージを受け、密かに心療内科に通っていることも知っている。
しかし、それでいて私のことを愛し続けてくれている。自らが産み落とした息子だ。どんなに迷惑をかけられようと決して見放すようなことはできないのだろう。
母幸恵の下着で自慰をするということは、これら全ての愛を踏みにじる行為だ。だが、数少ない理解者を裏切り、踏みにじり、心の中で陵辱する、こんな興奮は日常生活では到底味わえるものではなかった。それすらも快感のスパイスになるのだ。
そんな私は今日もまた母幸恵のタンスから下着を拝借する。怒張した愚息を鎮めるために。特定の恐怖から逃れるために。いつか母幸恵に知られるその日を待ちわびながら。