「恒心文庫:新人」の版間の差分
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2020年12月20日 (日) 22:15時点における版
本文
四つん這いになった山本のアナルに塗りこまれたローションが、とろりとシーツに垂れる。
太い指がぐにぐにと穴を刺激し、ゆっくりとプラグが差し込まれた。ア、と声を漏らしたことに、山本は少しの恥じらいもない。大学の頃、先輩に教え込まれた快感を思い出し、彼は悦楽に身を震わせている。
「……拡張しなくても良さそうナリね?」
落胆と興奮が半々くらいの唐澤は、プラグを抜き取って無造作に床に落とした。
「山本くんには処女であって欲しかったナリよ」
「あー、すいません」
へらへら笑いながら形ばかりの謝罪をする山本。
唐澤はバイブを取り出し、彼のアナルに挿入する。二つに分かれたそれは前立腺と会陰を同時に刺激できるもので、強い刺激に山本は恍惚とした。唐澤さん、と彼はトロンとした目で呼びかける。
「舐めてあげましょうか」
山本は起き上がり、唐澤のベルトを手際よく外した。
露出したペニスは、よく言えば可愛らしい、悪く言えば非常に粗末なものであった。亀頭を覆い隠している皮を指で引っ張り、舌を伸ばした。ひどい包茎であるせいか唐澤のペニスにはカスが溜まり切って悪臭を放っている。その悪臭ですら、山本の情欲を高めるのには充分すぎた。
……新人研修と称してホテルに連れ込まれ、いつ洗ったのか分からない包茎ちんぽをしゃぶらされ、喜んでいる僕は、マゾかもしれない。
唾液を垂らし、汚いブツを丁寧に愛撫した。左手でペニスを少し持ち上げ、裏筋を舐め上げる。そして睾丸を一つずつ口に含み、中で転がした。硬くなりつつあるサオを丸ごと口に含む。息が上がっている唐澤の顔をちらちら見ながら、山本は唇を窄めて顔を前後させた。じゅぽじゅぽ言わせながら、同時に舌で裏筋も刺激してやる。右でサオを支え、左手で睾丸を優しく刺激した。すると唐澤は、
「もうダメェ! いっちゃうナリ!」
と絶叫し、山本の口の中にどろっとした精液を勢いよく吐き出した。粘つく精子を全て飲みきり、唇の端から溢れ出したものを指で拭ってそれも舐めた。
唐澤はペニスをティッシュで拭い、ゴミ箱に捨てながら「やれやれ、とんだスケベ男ナリ」と独りごちる。彼には射精後の眠気がやってきていた。
「あの、唐澤さん?」
ベッドに座った山本が唐澤を見上げる。
「なんナリか?」
「僕、まだいってないんです」
ダーキニーごときが偉そうナリねぇ玩具で遊んでろナリと唐澤はやや苛立つ。しかし、山本は笑っているように見えて、目が暗い。彼は唐澤を威圧している。
「ご褒美くれますよね?」
くっさいちんぽ舐めたから僕こんなになっちゃったんです、と、山本は自分の怒張を見せつけた。
「唐澤さんが今まで山岡さんにしてきたこと、全部僕にもしてくださいね」
ね、からさん?
山本は唐澤の耳元で囁いた。
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